ひたすら、舗装路を走る。
黙々と。
去年は必死に走った。
ほとんど全力だった。
今年は・・・・・
ただ、淡々と。
Jogに毛がはえた程度でしか走れなかった。
トンネルを越えて、左に曲がるといよいよ更なる急登が!
歩き始める人の波にのまれ、私も歩き始めてしまいそうになった・・・
が、もうすぐに登山口に入るんだからと、我慢我慢でよたよた走り。
12分58秒で到着。
渋滞は2分。
それでも横入りをする人が多々。
勇気のある人達が注意を促してくれた。
それでも横入りは止めない人もいた・・・・・・
そして登り。
去年は詰まって詰まって、山初心者の私でも付いて行くことは難しくなかった。
なのに。
今年はすっごく登りのペースが速い!
流れに付いて行く程度のペースならあるつもりでいたのに。
なんと、前方に付いていけないのだ。
どうやら前方は走っている様子?
無理に付くことは止めた。
後方にどんどん抜いてもらうことにした。
こんなペースで43kmも続くわけがないもん。
がっ!
下りになって、これまた去年とは違った様子。
登りでは詰まらないのに、下りで3回も詰まった!
多分、今回の出場者の激増のの割合で、
山を走ったことがあまりない人が多くなったのか?
でも、まあこれもレースのうち。
意気の上がらない私にはほどほどに休憩になっていいやーって感じ。
民家がある舗装路まで数百メートルというところで。
かわゆい女性が知り合いを引き止めて一言。
「ねーねー、リタイアするには何処に行けばいいの?」
もーですかい!
思わず、ずっこけて、尻餅をついてしまったじゃないかっ!
去年でさえ、尻餅なんてしたことなかったのにぃ。
まだ30分程度しか走ってないのにね?
あー、ブームに乗っかっちゃったんですね?
想像してたのとは違っちゃってたんですね。
でも正解かもしれないです。
ある意味、あなたの選択はあなたの身体を守りました。
でも、せめて神ノ川キャンプ場まで行きましょうよぉ・・・
神ノ川がきれいだよぉ。
意外と長い舗装路を走りぬく。
やっぱり淡々としか走れない。
とりあえず歩かなかったらいいやーって程度。
ふーーー。
少ないながら、近所の人達が声援を送ってくれる。
そこだけはとりあえず、シャキーンと手を振る。
ここでは団子になることもなく、ほとんど一人旅状態。
レースをしているという気持ちも吹き飛ぶ。
● ~キャンプ場 57分25秒(1時間10分23秒)
あんまり力を入れて走ってない気がしたけど。
去年の1時間16分よりはいいタイムだった。
ここではOSJの社長さん?らしき人がいたよね?
応援の人も結構いて。
みんなに大きく手を振ってさっさと橋を渡り、鐘撞山へ。
登りになると、多少気持ちがよみがえる。
よみがえざるをえない。
頑張らないと進めないから。
まあ、まだまだトレイル・ランナーとしてもひよっこなので、
抜かされてもしょうがないんだけど。
でも!
何故か!
今日はしこたま抜かされる。
しかも、まだ序盤のこの鐘撞山で。
みんな走って追い抜く人が多々!
中には何人も女性もいたりして。
え~~~、マジでそのペースで行けちゃうんですか?感じ。
これから先がもっともっと大変なのに・・・
でも、やっぱり遅い私の登り・・・
ペースはいいんだけどね!
● ~鐘撞山 42分18秒(1時間52分41秒)
去年は45分で通過。
んー、たいして成長しないかも?
そして、いよいよ足場の悪い急登へ。
手を使わないと登れそうにないとこ。
足場が悪いせいか、危険度が多少あるせいか。
集中力が出てきた。
途中、退社時のサラリーマンですか!という感じの、
うなだれてお疲れの男性を何人かかわして進む。
● ~大室山分岐 35分49秒(2時間28分31秒)
去年は40分だったから、まあまあかな。
ここまでの登りは、まったく足を止めることなく進むことが出来た。
渋滞もなかった。
えっ?おまえが渋滞の種じゃないかって?
それは気にしないでほしい気が・・・
ここからは一気に下り!
いきなり何人かの人が、私の気配を感じると、さっとよけてくれた。
確かに慣れてないと恐い足元だけど。
走れないほどではない。
しかも、箱根や奥多摩の階段より、女性の足幅に合うのだ。
すっごく階段が走りやすい!
リズム良く下れてしまう。
予想では、ここは絶対に渋滞で詰まると思っていたのに。
まったくそんなことはなく。
ほとんど単独状態で走ることが出来た。
たまに出会う人がいても、大抵の人は声をかける前によけてくれる。
トレイル経験者なら、よけるなんてもったいないことしないよね?
やっぱり、ロードを走ったことしかない人が多いのかな。
「・・・・速いと思ったら、女の子か!」
などと声をかけられたりもしたけど。
女の子には見えないでしょー・・・
てへっ♪
正直、ここで詰まったら、足にブレーキがかかって、身体に負担がかかるから。
ちょっと心配してたんだよね。
でも、思い通りのペースで。
スーイスーイと、滑る様に走りきることが出来た。
これは大いに収穫だった。
練習では、バリバリ筋肉痛になったところ。
試走2回、普段も坂下りで練習。
とりあえず、下りに耐えられる足にしておいたけど。
やっぱ、難しい箇所だと思う。
●~第一関門 給水ポイント到着 21分51秒(2時間50分22秒)
トイレ・給水等 4分3秒 ←トイレは混んでた
水は容器1杯飲む。
リザーバーには入れない。
てか、まだこの時まで、水の消費は100ccくらい?
バナナは今回は食べなかった。
固形物は今回は食さないつもりでいた。
が、きゅうりの漬物は頂く。
バナナ担当はコスプレのおネエさんだったそうで。
バナナに関心がなかった私は、気が付かなかったよ。
● ~関門通過 (2時間54分27秒)
関門を通過して。
あー、しゃおらいさんがいた!
荒川マラソンで、クリさんに紹介されたんだよ。
メイドのコスプレしてた私に、「本当にこんなんで走ったの?」と、
怪訝そうな顔でみてたったけなー。
挨拶したら気が付いてくれたんだー。
うれしかったなー。
去年は3時間13分で通過の関門。
気が付くと、記録更新の貯金も出来始めた。
それでもまだ完走への確信は出来ていなかった。
そろそろ体の弱い部分が痛み始めてきたからだ。
林道に出ると、皆一斉に走り始める。
まるで戦闘開始のように。
私はとりあえず体の具合と相談しながらだった。
ここの林道はとっても長い。
長いと感じるのは、疲労が強すぎるのか、ペースが速すぎるからだ。
自分にあったペースを探る。
あー。
こ、腰がそろそろヤバイ。
この痛みは、椎間板ヘルニアを患ったときの痛みに似ている。
走るたびに、椎間板が磨り減っていくかのように痛みだす。
痛みのせいか、思うようにスピードが上がらない。
でも、まっいっか。
歩くよりはまし。
歩かなければ、どんなに遅くてもいいんだ。
それでも自分が思ってた実力をだせてない気がして。
ちょっとふてくされてた。
何かのせいにしようとしてた。
実力が発揮できない言い訳を探していた。
それはあまりに惨めな好意だとわかてっいた。
だから知らない振りをして走っていた。
これも実力なんだ。
そしてこれも紛れもない私の性格なんだ。
タイムなんかどーでもいいから。
誇らしい自分を探し出したい。
今日は出てこないのか。
出せるだけの自分になっていないのか。
長い長い林道を走りながら、迷走していた。
そうして頭は空っぽになっていった。
ふっても何も出てこないほどに。
右のわき腹にも痛みが走った。
肝臓かな?
さすがにあちこち痛くなっても不思議じゃないよね。
普通の人には、尋常じゃないレースなんだから!
淡々と進み、白い橋を通り。
二つのトンネルを越えて。
そう、もう第二関門はすぐそこに!
● ~第二関門 1時間18分19秒(4時間13分37秒)
去年のタイムより1分だけ速かった。
やっぱりペースは上がらなかった。
でも、頑張ったよね?
自分に言い聞かせた。
関門の前に給水ポイントがある。
水を1杯頂く。
リザーバーにはまだまだ残りがあるので入れない。
気持ちを変えたくって、トイレに行こうとしたけど。
中の人がなかなか出てこないので、あきらめて進む。
関門でナンバーカードの確認をして・・・・
あー、またまたしゃおらいさんだー!
写真を撮ってくれたっぽい。
ありがとー!!!
関門にいる人達に大きく手を振る。
「ありがとうございますー、行ってきまーす」と言うと、
「まだまだ元気あるわねー」と言ってくれた。
みんなみんな嬉しそうに見送ってくれている。
うん。
元気出たよ。
今、たった今元気が注入されたよ。
もうゴールはそこにある。
この先にある。
速い展開だった。
さすがに何度か走ったことがあると、
コースのイメージが出来上がってた。
あっという間にここまで来た気がする。
大丈夫。
登りになったら負けないから。
足を止めることなく進む自信ならあるよ。
それだけの練習をしてきたんだから。
そうして、いよいよ姫次への頂をめざすんだ!
―――――――待て、次号!
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